STORY #4

プログレイス創立15周年へ

次は、アパレル開発

アジェイドゴルフシューズを発売してから間もなく、シューズに合わせたアパレルの要望がありました。最近の市場であまり見ないデザインのゴルフシューズですから、どういったコーディネートが合うのか、想像がつきにくかったのかもしれません。アパレルを作った経験はもちろんないのですが、古くなって着なくなったお気に入りのゴルフウエアは、ずっと保管していました。いつかそんな日が来るんじゃないかと思って・・・。

アメリカでゴルフを始め、メディアの仕事を通じて世界のゴルフを見てきた私にとって、帰国後見た日本のゴルフファッションは実に衝撃的でした。派手目の色づかい、キャラクターや数字が所狭しと散りばめられている、いわゆる「Too Much Decorative」で幼い印象でした。大人に似合う、シンプルで品良くカッコいいスポーツウエアが欲しいと個人的にも思っていたので、チャレンジしてみようかと。日本市場に受け入れられるかわからないけれど、共感してくれるゴルファーもいるのではないかと思い、レディースウエア開発をスタートしました.。

小ロットで生産し、軽井沢直営店を中心にスタートしました。生地にこだわり、少し遊び心も入れ、アジェイドのシグネチャーマークをワンポイントつけただけのシンプルなデザインを試みました。すると「こういうの探していたの!」と反響があったのです。市場で販売されている商材と、最も熱心にプレーしている世代が求めるモノとの間には大きな乖離がある、そんな印象でした。特にスカート丈は大きなポイントでした。

ワクワクするトータルコーディネートを

ゴルフは同伴競技者と長い時間共に過ごします。ゴルフをご一緒すればその方の人となりがわかるなんてよく言われますが、それには身なり服装も含まれると思うのです。ゴルフにはユニフォームがありませんので、着用するものも実は結構見られているのでは、と思います。同伴競技者に不快を与えることなく、清潔感があり健康的な美しさを演出できるそんなコーディネートが好ましいなって思います。

ユニフォームがない分、TPOに合わせてコーディネートを楽しむのもゴルフの醍醐味です。足元から頭の先まで、全身まとまった着こなしを提案するためには、aJADEアパレルだけでは物足りず、インポート商品に助けを借りることにしました。やはり、安定した生産体制と商品の完成度は、さすが歴史あるブランドです。ドイツからGOLFINO(ゴルフィーノ)、スゥエーデンからCross Sportswear(クロス・スポーツウエア)、そしてバッグはイタリアのBonfanti(ボンファンティ)。輸入代理店として長年付き合いのあるアメリカのWallaroo Hats(ワラルー・ハット)に、クリスタルマーカーでおなじみのNavika(ナビカ)。

例えば最近人気のシュークリップマーカー。アジェイドゴルフシューズの紐に、ナビカのシュークリップを通して、お好きなクリスタルマーカーを装着すれば、足元におしゃれで便利なマーカーが完成します。アジェイドゴルフシューズに合わせて、こういったファッションやアクセサリーを組み合わせることで、ワクワクするような全身コーディネートをお楽しみいただけるよう、買付にも力をいれています。

軽井沢とゴルフ

2015年春にスタートした「プログレイス軽井沢」は、今年7年目となりました。軽井沢という土地は、季節に左右されるため、小売業を営むにはとても難しい場所と言われています。当店も11月から4月中旬まではクローズとなり、わずか7か月の営業です。それでも軽井沢には、近郊のゴルフコースも含め実に20コースあり、春から秋にかけて、全国から多くのゴルファーがやってきます。コースはバラエティに富んでおり、今日はフラット、明日は山岳、明後日はリゾートといった具合に、本当に飽きないゴルフパラダイスなのです。そして、別荘ライフやお食事、ゴルフ以外のアクティビティも満喫されています。

年に1度軽井沢のゴルフコースで開催している「プログレイスカップ」には、アジェイドゴルフシューズのご愛用者様を中心に、プログレイス軽井沢のお客様が参加してくださいます。4組16名でスタートした当コンペですが、2020年の20回記念大会から、80名規模になってきました。そして、迎える2022年の第22回大会は、100名25組の貸し切り開催を予定しています。まさかここまで大きな大会になるとは思ってもみませんでした。

創業当初から描いていた軽井沢出店の目標に踏み切ったことがきっかけで、実に多くの素敵なお客様とのご縁をいただきました。ここまで継続できたのも、皆様のご支援のお陰、心から感謝しています。ゴルフのみならず、様々なアクティビティを通じて、人生を豊かに楽しんでいらっしゃる皆様を見ていると、とても前向きな気持ちになり、もっともっと皆様に喜んでいただけるよう努めていきたいと思うのと同時に、この地でゴルフビジネスを始めて本当に良かったとつくづく思います。

腐れ縁が相棒に!

2021年4月、初めて当社に男性社員を迎えました。なんと6年前、アジェイドゴルフシューズの生産について相談したT君です。約17年に及ぶアメリカ駐在を終え、2年前に日本に戻ってきていました。私ひとりの力でできる会社運営に限界を感じていたので、彼なら大きな即戦力になってくれるかもしれない、そう思って2020年の年末に切り出してみたのです。気心知れている20年来の親友が来てくれたら、どれだけ心強いだろうと。

当然最初は半信半疑でしたが、何度も話し合いを重ねた結果、事業内容に将来性を感じてくれたこと、今までの経験をすべて活かせることなどから、「やってみる」と言ってくれました。本当に嬉しかった!大きな決断をしてくれたことに心から感謝しています。ゴルフ好きは私以上かもしれません。アメリカにいた頃は、毎週土曜日朝7時にはTEE BOXに集合し、共にラウンドを楽しんでいました。いつも70台のシングルプレーヤーで、一度も勝ったことがありません。ゴルフに向き合う姿勢はとても真剣で、本当に上手だなと関心して見ていたのを覚えています。

入社と同時にやることは盛りだくさん。英語が堪能ですから、海外ブランドの輸入業務などを主に担当してもらうことにしました。また、まだまだ組織として脆弱な当社の業務改善をお願いしています。そして、前職で培ったゴルフシューズ開発の経験を活かし、「aJADE MEN」のシューズ開発、グローブやアパレルに至るまで、メンズアイテムのラインナップ強化に尽力してもらいたいと思っています。

創立15周年に向けて

aJADE誕生から、5年目になりました。当初からレディースアイテムに力を入れておりましたので、「aJADE Golf & Fashion」はレディースのトータルゴルフブランドと位置づけました。シューズに始まり、グローブ、アパレル、今後は小物類も追加していきたいと思っています。そして、aJADEを身に着ける女性ゴルファーの隣にいるメンズゴルファーをイメージして「aJADE MEN」を別ブランドとして確立しました。スパイクに加え、スパイクレスシューズがラインナップ、アパレルの展開も開始し、2022年春からグローブもスタートします。

株式会社プログレイスは、来年創立15周年を迎えます。スタッフも増え、役員も迎え、少しずつですが、会社の形になってきました。暗中模索で始め、およそ7年前は会社の継続すら怪しかった我が社ですが、15周年を迎えるにあたって、またひとつ次のチャレンジをする時期が近づいてきました。私の夢は、ゴルファーの皆様にクラブライフを超えたSocietyの場を提供することです。aJADEを通じゴルフの魅力を世に伝えること、そして、aJADEのその先にある世界に向けて様々な挑戦をしていきたいと思っています。まだまだ始まったばかりの小さなブランドですが、より一層愛用者の皆様に親しまれ、このSTORYがずっと続くよう、スタッフ一丸となってブランディングに努めていきたいと思いますので、末永くご愛用いただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2021年9月1日
株式会社プログレイス 代表取締役
aJADE ブランドディレクター 
高柳絢

STORY TOP